万物宇宙の真理

老少不定という年老いているから若い人より早く亡くなると言う順番はないこの世、親より子が先に逝くと言う生死無常の理(ことわり)は仏教が問いかける根本課題の一つだが、日ごろは誰もが目をそむけていても、ある日突然やって来る「死」という現実問題を突きつけられると、慌てふためき、人間の弱さ、はかなさが露呈する。
 このたびに熊本大地震も10年前の大地震から忘れかけていた矢先だった。忘れかけた頃、必ずと言っていいほどやって来る地震・雷・火事・親父は怖いものの順番を指すものだが、昨今は親父の怖さは影を潜めている。いずれ、わが身に災いが降りかかって初めて生死無常の世界に気づいてからでは遅いのが現実。日ごろから万物宇宙の真理に迫り、仏法の智慧と慈悲の心に目覚めるなら、心乱れぬ人生が約束されようというものである。